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2008年4月20日 (日)

第12話 週末版 「グロソブ」

本日の日経ヴェリタス21面に”グロソブ”、すなわち「グローバル・ソブリン・オープン」を運用する国際投信投資顧問の山内副社長のインタビュー記事が掲載されております。ご存知のように”グロソブ”の愛称で親しまれるこの投信は、5兆5千億円の純資産と160万人の受益者を抱える巨大ファンドです。その昔、野村が1兆円ファンドとして出した”日本株戦略ファンド”のように強引に純資産を増やしたのではなく、10年間でここまで成長したのはお見事というところでしょうか。このグロソブは、毎月分配ということで、「再投資することによる運用効率を阻害し、結果、機会損失を顧客に与えている」と過去何度もも業界で批判する人がいました。特に運用のプロを自称する人に批判する人が多かったような気がします。しかし、この自称プロは、昔ながらの投資理論から脱却できていない古い考え方を持った人だと考えます。確かに再投資することで、運用効率を高めることができます。これは"Accumulation(アキュムレーション)"と呼ばれる手法です。収益を投資元本に組み入れ、合わせて投資に回すわけです。しかし、近年、先進国で高齢化が進むにつれて、生活費のために、配当を計画的に出しながら、運用をする投信が米国で広まってきています。これは、"Deccumulation(デキュムレーション)"と呼ばれる手法です。デキュムレーションでは、バランス型運用になっているケースが多く、従来のような投資理論の平均-分散法での最適化とは違う方法で資産配分が決定されます。退職すれば、当然、定期的な収入は年金中心になっていくわけですが、その補完のために、こうしたデキュムレーション・ファンドが日本でも発展する必要があると思います。グロソブも多少異なりますが、発想的に近い商品です。自称プロの批判に負けず、今後も頑張って下さい。。

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