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2008年4月30日 (水)

第22話 「バランス型ファンド」

4月30日付の日経ネットのニュースによると、大手生保7社が企業年金から運用を受託している団体年金(特別勘定)の2007年度運用利回りが平均でマイナス14.81%と伝えています。確かに昨年度は、国内株式がマイナス28%、外国株式がマイナス17%だったのでこのマイナス幅は分からないでもないです。しかし、大まかな平均をとれば、各社とも日本株で30%程度、外国株で20%程度の組入れ比率と想像できます。すなわち、合計50%の株式組入れ比率となっているわけです。そもそもそれほどの株式比率にする必要があったのでしょうか?リスクの取り過ぎではなかったのでしょうか?疑問だらけです。私の試算では、過去20年間で国内と外国合わせて株式比率を25%程度にすると、最悪の年でもマイナス4%以内で収まっており、また、平均利回りも5%台を確保できています。すなわち、それほどリスクを取らなくても、4~5%を確保することは可能だったということです。企業年金は、最近では3%ぐらいの利回りがあれば年金制度を維持できるような設計をしているので、明らかに生保の運用はリスクの取りすぎなのです。ではどうしてこういうことを生保は続けているのか?これは彼らの商品が業界横並びの商品だからです。いつも業界内で情報交換をし、他社とあまり差が出ないような運用を行っているのですか。従って、昔から株式比率を50%程度にしてきたので、ずっとこれを維持してきているわけです。なんだかお役人の世界と同じです。慣例は変えられない。バランス型運用というのは、そもそも安定運用をパッケージ化した商品なのですから、マイナス14%を出すような運用をお客様は期待していないと早く気づいて下さい。ただ、おそらく気づかないかもしれませんが、日本の生保は。。

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