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2008年4月13日 (日)

第5話 週末版 「さわかみ投信と地域ファンド」

本日の日経ヴェリタス21面に「さわかみ投信」が地域ファンド設立の支援を加速しているという記事が出ていました。これは、地域密着型のファンド・オブ・ファンズを立ち上げる際に、さわかみファンドの組み入れや外資の運用会社などを紹介し、また人材面でも支援していくというものです。ここでの例では楽天投信が出ていましたが、60面で紹介されている「浪速おふくろ投信」もその一つです。他にも、「楽知ん投信」や「かいたく投信」が今回のさわかみ投信の地域ファンドの一環として新しく設立された投信会社です。また、若干異なりますが、セゾン投信やありがとう投信もさわかみファンドを組み入れる投信会社でもあります。

これらの会社の特徴は、①ファンド・オブ・ファンズなのでさわかみ投信など既存のファンドを組み入れる、②各社とも組み入れるファンドは、ほとんど同じ。日本株はさわかみ投信、新興国株式ファンドでコムジェストなど、③運用報酬を残高逓減にしていること、④直販で販売会社に依存しない、などが挙げられるます。このさわかみ投信の地域ファンドの発想ですが、ビジネスと運用の二つの側面があると考えます。ビジネスの面から見れば、「なかなか面白い発想でかつ良いところに目を付けたな」と感心します。日本の投信市場は、販売会社、すなわち証券や銀行の意向に沿った商品提供がなされています。従って、今も昔も販売会社は売れそうな、手数料の高い商品のみを扱いがちですし、長期投資よりも、インド、中国などのテーマ性や毎月分配などの売りやすさを求めてしまいます。こうした中で、販売会社の影響をできるだけ排除するには、運用会社にとって自前の販路を構築するしかありません。その点では、これらの新しい投信会社は、運用能力があるとはお世辞にも言えませんが、直販専門の会社として、さわかみ投信にとっては自前の販路となるわけです。

一方、運用という面では、正直、何を考えてこんなファンドを作ったかなと???一杯です。長期投資と言いながら、アセットアロケーション、カントリーアロケーション、カレンシーアロケーション、ベンチマークリスク等々、きちんとしたポリシーがあって運用戦略を行っているとは私には思えません(あくまで、個人的感想ですが)。そもそも、組み入れるべきファンドもおそらく会社設立に協力してくれたファンドを対象にしているのでしょうから、どれだけきちんとしたデューデリジェンスが行われたのか正直疑問です。。

さわかみ投信のビジネスモデルとしては興味あるものの、これらの投信会社とそのファンドの中身ついては、甚だ疑問があると言わざるを得ません。。

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