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2008年4月14日 (月)

第6話 「音楽著作権への投資」

4月11日付けのInvestment & Pension Europe(IPE)のニュースによると、世界第3位の大型年金基金であるオランダのABPが、系列の運用会社APG(All Pension Group)を通じて、クラシック音楽関連の出版社としては世界最大手のブージー・アンド・ホークスを1億5千7百万ユーロで買収したそうです。同社は、ストラヴィンスキーやバルトーク、コープランド、ブリテン、プロコフィエフ、リヒャルト・シュトラウス、ラフマニノフの全作品を含む、20世紀の多くの作品の版権を持つそうです(すいません、音楽には疎くて、書いていながらよく分かっていません)。

ABPが音楽著作権への投資を行うの今年の2月に続いて2回目。その時は、ユニバーサル・ミュージックグループから「レイ・オブ・ライト(マドンナ)」や「イレプレイスブル(ビヨンセ)」を含む9万曲の著作権を1億4千万ユーロで購入しています。APGのスポークスマンによると、この投資で8%の利回りを得られるとのことです。彼らにとって、年金運用の投資対象の中核である債券や株式と相関が低い資産に分散投資することは非常に重要で、著作権は、まさしく低相関かつ高利回りの商品を実現する商品です。彼らはこうした新しいアイディアを考えては、内部で提案し、こうして実現しているわけです。

著作権投資は、印税などから利払いを行うわけですが、確かに、映画ファンドに比べると安定しているような印象があります(ただ、正直、私はこの投資にそれほど詳しいわけではありませんが)。映画ファンドは一発屋の印象がありますが、音楽なら、根強いファンが長期に亘って定着しています。クラッシックもそうですし、ビートルズなどもそうですね。日本でもネットで調べると著作権ファンドは過去にいくつか出ているようです。しかし、仮に8%のような安定した利回りが期待できるのであれば、今後も需要は結構出るのでないでしょうか。我々も、ABPに負けないように、新しい投資アイディアを常に考える必要があります。。

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