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2008年5月 1日 (木)

第23話 「また、解約。苦悩のUBS」

4月28日付 Investment & Pension Europe(IPE)によると、英国の鉱山労働者の年金基金が、13億ポンドの世界株式運用を委託しているUBSグローバルアセットマネジメントを解約し、新しく2社の運用機関を採用したと報じています。この金額は、当該年金の10%弱の資産であることから、大きな資産を任されていて、解約されたことになります。UBSグローバルアセットについては、第3話「タクティカル・アセット・アロケーション」の時、パフォーマンスが悪く解約されたことをお伝えしました。今回は2回目ということになります。当該年金が今回解約したのはUBSのみです。しかし、UBSグローバルアセットがどうしてこういう解約の嵐にさらされているのでしょうか。色々の商品を扱っているので、一概には言えませんが、UBSグローバルアセットは、90年代終わりに配当割引モデルで有名な米国のブリンソン・パートナーズ社を買収した会社です。従って、定量的な運用モデルとアナリストによる収益予想を加味した非常にバランスの取れた運用を行い、世界的にも評判の高い運用機関だったと言えます。しかし、一方で、定量モデルとアナリストによる調査という2つの面で質の高さを求められますから、少しでもバランスを崩すとパフォーマンスは悪化する可能性が高くなります。そういう意味では、非常に玄人好みされる一方で、運用結果が時に悪化し、顧客の評判には差が出やすい運用会社だったと言えます。加えて、親会社のUBSがサブプライム問題でドタバタしており、とても安定した運用を行える環境とは言い難い状況にあったのでしょう、パフォーマンスは、嘘をつきません。悪化の理由は振り返ってみると意外に単純な理由だったりします。日本の年金業界でも、業界紙が毎年暮れに運用機関の人気ランキングのようなことを行っていますが、UBSグローバルアセットの落ち込みは著しいものがあります。UBSの苦悩は、まだまだ続きそうです。。

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