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2008年5月 2日 (金)

第24話 「苦悩のパトナム・インベストメント」

昨日に続き老舗の運用機関が苦労しているお話です。5月1日付Pensions & Investments誌によると、米国の証券会社エドワード・ジョーンズ社が、50年以上の付き合いのあるパトナム・インベストメントの投信(ミューチュアル・ファンド)を自社の推奨ファンドから外すと決定しました。決定理由は、主にパフォーマンスの悪化によるものとのことですが。このエドワード・ジョーンズ社というのは、米国で店舗数で最大の証券会社ということで、9000以上の店舗と1万人以上のファイナンシャル・アドバイザーを抱える由緒ある証券会社です。ここの方針は、個人顧客を訪問し、対面で説明を行い、投信を中心に長期的な資産形成を勧めるものです。従って、運用会社側も、長期でファンドを保有してくれるということで、ここの推奨ファンドに選ばれることは非常に名誉なことと思っているわけです。面白いことに、エドワード・ジョーンズ社は、多くのファンドを取り扱ってはいますが、販売の90%程度を10社弱の特定の運用会社の商品で固めています。これは長期投資の方針で、自分達との信頼が構築された運用会社のみを扱うというものと思われます。だからこそ、パトナム・インベストメント社も50年の付き合いがあったのでしょうし、今回の決定は非常ショックだったに違いありません。パトナム社は、米国ミューチアルファンド運用会社大手ですが、2003年に投信スキャンダルがあり、1億ドル以上の罰金を払いました。その後も、投信残高の減少、ファンドマネジャーの離職、運用パフォーマンスの悪化、親会社の変更など、運用機関が悪くなる教科書的な歴史を辿ってきました。運用パフォーマンスとこうした会社の事情は表裏一体ですので、良い運用会社とはどういう会社かを学ぶ良い反面教師と言えるでしょう。。

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