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2008年5月 9日 (金)

第31話 「外資系運用機関を紹介する日本の金融機関の責任」

第26話 「外資系運用機関に対する幻想」で、フランスのクレディ・アグリコールがりそなホールディングに出資する話があり、それを契機に、運用機関としてあまり有名でもないクレディ・アグリコールの商品をりそなを通じて日本の個人投資家に紹介するのは、いかがなものか、という問題提議をしました。覚えてますか?それに関連して、5月7日付けInvestment & Pension Europe(IPE)によると、フランスの公的年金であるFRRが、クレディ・アグリコールに委託していたユーロゾーン中小型株式運用の解約を決めたと報じています。理由は、パフォーマンスが不冴えなためです(英語では、poor performance。こっちの方がきつい表現のような気がします)。FRRは、345億ユーロの資産を運用する大型年金です。また、クレディ・アグリコールとしては自国の大型公的年金から三下り半を叩きつけられたわけで、ショックでしょう。日本人的感覚では、公的な年金は、自国の運用機関を優遇するだろうと考えるので、そういう意味でも余程パフォーマンスが悪かったのでしょう。自国でこういう評判の運用機関を日本では、フランスの有数な運用機関という内容で紹介するのでしょうか。非常にバカバカしく、加えて日本の個人投資家に不幸なことです。多くの金融機関が外資系運用機関の商品を紹介していますが、彼らはどれだけ正確に運用商品の評価を行っているのでしょう。りそなように、大株主だからなどという理由で選ぶようなことがあれば、個人投資家に対する背信行為と言われても仕方ないでしょう。中立性とまでは言いませんが、自国の公的年金からもパフォーマンスが理由で解約されるような運用機関は避けるべきでしょう。それが、最低限の責任では。。

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