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2008年5月10日 (土)

第32話 週末版 「クレジット・デフォルト・スワップ」

昨晩のニューヨーク株式市場の下げに関する市場コメントでは、AIGが78億ドルもの赤字決算を発表したことを主な理由にしています。多額のクレジット・デフォルト・スワップにでの評価損が赤字の要因だそうです。しかし、サブ・プライム問題が峠を越えたと思ったら、今度は、クレジット・デフォルト・スワップが出てきました。これは、以前から問題視されていたわけではありますが。クレジット・デフォルト・スワップとは、いわゆる企業等の信用リスクをヘッジするための保険です。A社の発行する債券を買う一方で、手数料を払ってクレジット・デフォルト・スワップを組めば、仮にA社が将来返済不能になっても、保証されるわけです。この保険商品は、基本的に相対取引ですから、例えば、AIGが相手方になって、クレジット・デフォルト・スワップを売れば、手数料収入がAIGに入りますが、デフォルト率が上昇すれば、損を被ることとなります。このマーケット45兆ドル以上あると言われていますが、実際には更に拡大しているようです。昨年から問題となっているレバレッジの典型的な商品で、あれだけサブプライムでレバレッジが問題視されていたのに、クレジット・デフォルト・スワップだけはレバレッジを伴って拡大してきたと言われています。ちなみに、私は、これを保険商品と呼びました。間違いありません、まさしく保険なのです。しかし、金融業界では保険と呼びません。なぜなら、保険と呼ぶと保険の規制の枠内に入り、クレジット・デフォルト・スワップを売る会社は、その金額に応じて、資本金を積まないといけないからです。しかし、現在、保険の規制外なので、そういうルールがありません。従って、現在問題となっているのは、保険商品であるクレジット・デフォルト・スワップの破綻です。保険を買ってつもりが払われない、まさしく日本で経験した千代田生命や東京生命のようなことが起きるかもしれないのです。一難去ってまた一難。クレジット・デフォルト・スワップは、サブプライム問題を大幅に上回る爆弾かもしれません。。

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