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2008年5月12日 (月)

第34話 「まだまだ続く運用機関の苦悩」

5月9日付 Pensions & Investmentsによるとカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)が70億ドル(約7000億円)の年金資金について、現在、外部の運用機関に委託しているのは解約し、自前の運用部門で運用することを決めたと報じています。これにより、BGI(バークレーズ・グローバル・インベスターズ)が13億ドル(約1300億円)など合計7社の株式運用機関と6社の債券運用機関が受託資産を減らすこととなりました。しかし、さすがカルパースですね、やることが大胆です(もちろん、そう言っても、資産全体の3%程度ですが)。カルパースは以前から運用機関の運用能力と運用報酬の関係に疑問を持っていたことは事実です。昨年にあった議論では、カルパースが外国株式運用を委託している運用機関に対して、固定報酬を廃止し、成功報酬(運用結果が良かった場合のみ運用報酬を払う)ことについて提案したことがあります。運用機関にとってはこれは死活問題です。固定報酬が減れば、固定費用が賄えない、例えば、アナリストなど抱えられないことになります。この議論が最終的にどう決着したかは知りませんが、今回の決定がどうもその延長線上にあるように思えてなりません。私も、運用機関が運用報酬に見合う運用成果を達成しているか、非常に疑問です。能力の無いものお金を払いたくないというのは、万国共通です。特に、日本の投資信託ですが、どうしてほとんどの投信の信託報酬は大体1.5%前後なのでしょうか?どういう原価計算しているのでしょうか?聞いたことがありません。あのグロソブも何兆円の資産があっても1.25%の報酬が取られます。一体何人で運用しているのでしょうか?1000人ぐらいですか?こういう理屈に合わない運用報酬を取り続け、運用成果が逆に伴わないと、解約という運用機関の苦悩は継続することでしょう。。

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