« 第45話 「勝ち組のブラックロック」 | トップページ | 第47話 週末版 「自分年金をつくろう」 »

2008年5月24日 (土)

第46話 週末版 「責任投資」

5月23日付けのInvestment & Pension Europe(IPE)によると、主に年金向け資産運用コンサルティングを提供するマーサー社が、全ての運用機関を評価する際に、環境、社会性、ガバナンス(ESG)の要因をどのように運用において考慮しているかを含めると発表したと掲載しています。以前に社会的責任投資(SRI)でも言及したことがありますが、本件は、より一般化した話です。すなわち、たとえば、株式運用機関が運用するファンドについて、今までは個別銘柄の主に業績についてどう分析しているかとか、ポートフォリオの構築をどうしているか、リスク管理をどうしているか、そして会社の体制、人材などを評価の主基準にしていたものを、これに加えて、環境への取り組み、社会への貢献(雇用の平等、その他、ガバナンス(企業統治)などで、その個別企業がきちんとした対応を取っているかを銘柄選定の基準にどのように取り入れているかを、運用機関評価の基準に取り入れようというものです。従って、社会的責任投資とか環境ファンドのようなテーマ性が薄れ、”どの運用機関だって、銘柄選定のときに、こうしたESGの要素ぐらい考えなければいけないでしょ”という発想に基づいています。これは、ある程度良い傾向だと思います。これによって、運用機関のパフォーマンスのブレは、個別企業の突然のスキャンダル等で影響されること可能性が低まり、より安定したものになるでしょう。逆に、合理的には、ブレが減った分、期待リターンも減ります。少し無茶をする企業の株式を買うからこそ、高いリターンが達成されることもあります。みんな優等生銘柄では、やんちゃの芽を摘んで、面白くないポートフォリオに成り下がってしまいます。総論賛成、各論反対のような感じです。。

« 第45話 「勝ち組のブラックロック」 | トップページ | 第47話 週末版 「自分年金をつくろう」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/41303202

この記事へのトラックバック一覧です: 第46話 週末版 「責任投資」:

« 第45話 「勝ち組のブラックロック」 | トップページ | 第47話 週末版 「自分年金をつくろう」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ