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2008年5月26日 (月)

第48話 「ニッセイ/パトナム 世界代表株ファンド」

5月23日に設定された投信のうち、「ニッセイ/パトナム 世界代表株ファンド」について一言物申す。当該ファンドは、ニッセイアセットが提携先のパトナムに運用委託するファンドです。内容は、日本を除く世界各国の株式から、各業界をリードする「世界代表企業」の株式に投資するというものです。この世界代表企業の定義として、売上高上位で、高い知名力やブランド力を持ち、安定した業績で、中長期的な成長力が期待される企業だそうです。ちょっと、待ってください。そんな企業がありますか?この最初の3つについては世界的な大型優良企業ということで確かにあるでしょう。しかし、4番目の条件まで兼ね備えた会社はどうでしょう。株式市場における成長期待とは、平均を超える成長率のことを言います。並みの成長率では市場リターン程度しかなりませんから。大型で安定した業績を示している株式で、市場平均を超える成長率など期待することは困難です。百歩譲って、そうした会社があったとしても、そうした知名度の高い会社であれば、株価に織り込まれていますし、また、わざわざ高い運用報酬まで払って、投信を買うより、ネット証券で買った方が良いでしょう。加えて、このファンド、米国、欧州、アジアからそうした銘柄を10銘柄づつ選んで、3分の1づつの地域配分で組み入れるとしています。これまた、超驚きの素人戦略。それに、銘柄を選ぶことでリターンを狙おうとしているのか、地域配分でリターンを狙おうとしているか、主目的も不明です。これで、1.47%の信託報酬を取るというのだから、すごい根性です。パトナムについては、以前にも大変厳しい状況にある運用機関であることは書きましたが、こうした商品を作って、日本の個人投資家に売り込むのは止めてほしいです。せめてもの救いは、この投信の設定上限額が100億円なので、おそらく売る方も作る方も、あまり売れないと最初から予想しているように思えるところでしょうか。個人投資家を甘く見てはいけません。。

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