« 第50話 「為替オーバーレー」 | トップページ | 第52話 「ドイツの不動産市場」 »

2008年5月29日 (木)

第51話 「公的年金の運用改革」

5月28日付けGlobal Pensionsによると、カナダの公的年金であるCPPIB(The Canada Pension Plan Investment Board)が、欧州、英国での投資機会に取りに行くために、ロンドンオフィスを開設すると伝えています。海外オフィス開設は2箇所めで、最初は、2月に香港オフィスを開設しています。CPPIBは、121億カナダドル(約1.3兆円)の資産を持ちます。各オフィスでも投資運用の専門家を配置します。こういう話題が出ると、つい比較したくなるのが、日本の公的年金の運用です。日本では、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が国民年金と厚生年金の積立金約150兆円を運用しています。このカナダ公的年金の100倍です。この巨大資金を約50名のお役人集団が運用しているわけです。加えて、人件費は抑えなければならない、オフィスは神奈川に移転と、とても150兆円も動かしている組織とは思えない状況にあります。最近、経済財政諮問会議で運用改革が議論され、運用対象の多様化とか、基金を分割して運用を競わせるべきだという報告を出しています。一方、厚生労働大臣は前向きな発言をしたら、急に後ろ向きになったり、迷走しています。そもそも、 ここまでの規模になってしまうと、大半は債券で運用するしかないのは、疑問を挟む余地がありません。すると、運用商品の多様化といっても、資産の数%を何か株や債券以外に振り向けるかという程度です。加えて、やっかいなのは、数%と率では小さくても分母が大きいので、下手に投資できません。結論的には、変なことしないで下さいということです。子供用プールにウルトラマンが入ってきて、更に浮き輪で遊ぼうとしているようなものです(すいません、変な例えで)。黙って、債券中心に大人しくしていて下さい。。

« 第50話 「為替オーバーレー」 | トップページ | 第52話 「ドイツの不動産市場」 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/41364250

この記事へのトラックバック一覧です: 第51話 「公的年金の運用改革」:

« 第50話 「為替オーバーレー」 | トップページ | 第52話 「ドイツの不動産市場」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ