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2008年5月31日 (土)

第53話 週末版 「リレーションシップ・インベストメント」

5月30日付けのPensions & Investmentsによると、カナダの公的年金CPPIBがESL Investments、Knight Vinke Asset Management、ValueAct Capitalの3つの運用機関を「リレーションシップ・インベストメント」運用で 採用したと伝えています。リレーションシップ・インベストメントは、基本は上場株式投資ですが、投資する会社の経営陣に接触し、当該株式の長期的パフォーマンス向上について話し合ったり、意見を提案したりする運用手法です。もちろん、闇雲に投資するわけではありませんので、基本はバリュー運用となります。割安な銘柄で、経営や戦略の変化で企業価値を改善できると判断するところの株式保有比率を上げていきます。ちょうど時期的に、日本でも株主総会やそれに関連して外資ファンド(スティールパートナーズのような)が話題になっていますが、リレーション・インベストメントは、話題の外資ファンドよりは、比較的ソフトです。運用会社によって異なりますが、会社を支配するような株式を購入することはしませんし、最初バリュー投資の一環で少し買っても、会社が投資家の意見を聞きそうも無いとすぐに売ってしまいます。また、話題の外資ファンドが一時的に配当を増やすような要求をしたりしますが、リレーションシップ・インベストメントでは、あくまでも長期的な株式パフォーマンスの向上にあります。日本でもあすかアセットマネジメントなどが同様の運用を行っています。日本の投資家も、あまり過激なアクティビスト・ファンドへの投資には抵抗感があると思いますが(特に、村上ファンド事件以降)、このリレーションシップ・インベストメントには、前向きに対応していくことになると考えます。要注目です。。

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