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2008年6月 9日 (月)

第62話 「CAT Bond投資」

6月6日付けのPensions & Investmentsによると、英国ヘッジファンド大手のマン・グループが、保険リンク証券投資の専門運用会社であるネフィア・キャピタルの株式25%を50百万ドルで取得することで合意したと載せています。ネフィアは、バミューダに本拠があり、24億ドルの運用資産を持ち、主にCAT Bondや天候デリバティブに投資しているそうです。この中でCAT Bondについては、日本でも注目されてきた資産クラスです。CAT Bond、決して、猫ボンドではありません。Catastrophe Bondの略です。すなわち、自然災害にリンクした債券です。特に、地震は典型的な自然災害です。例えば、東京中心としたある区域でマグニチュード7.2以上の地震が発生したら、保険金を支払うリスク負うといった債券です。しかし、地震が起きない限り、通常よりも高い金利を受け取ることができます。この債券は、保険会社などが地震のリスクをヘッジしたいというニーズと、株、債券などと相関関係がない資産に投資したいという投資家のニーズが合致してできたものです。保険会社は、再保険料のように毎年ヘッジコストを支払い、それを投資家が受け取り、逆に地震が発生した場合には、元本部分で保険金を払いますので、投資家は戻ってくる金額が減ることになるわけです。債券の発行は特別目的会社(SPC)ですので、保険会社としても保険金支払いの原資が確保されていて安心です(もちろん、地震が想定外に何度も起きると原資がなくなりますが)。通常は、東京の地域だけではなく、国、地域を分散し、リスクを分散します。東京でも大地震が来ると言われていますが、確率的には、60年とか100年に1度あるかないかであり、こういうリスクを取れる投資家がいるわけです。自然災害や天候を対象とした金融商品は、今後も拡大すると思われる。ちなみに、投資とは関係ありませんが、日本損保会社が提供している住宅の地震保険ですが、制度として損保会社が日本国政府に再保険を出しているのをご存じでしたか?これだと、日本で地震が起きた時に保証してくれるのは、当事者である日本政府となっています。東京で大地震が起きたときに日本政府に保証する力があるのでしょうかね?できれば、海外のどこかに再保険出した方が、リスク分散になると思うのですが。心配です。。

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