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2008年6月10日 (火)

第63話 「運用コンサルティングから運用会社へ」

6月9日付けのPensions & Investmentsによると世界有数のマルチマネジャー運用会社であるラッセル・インベストメントのユーランド社長が辞任したと報じています。ニュースとしては、それ以上ありません。ただ、内容が多く語られていないと想像したくなるのが人情です。ラッセルは、以前は、フランク・ラッセルという社名で、有名な運用コンサルティング会社でした。顧客は主に年金や財団で、運用会社の評価を行い、顧客に推奨を行っていました。しかし、途中で、コンサルティング業務を縮小し、評価した運用会社を自分たちで採用し、ファンドにしてしまう、いわゆる「マルチ・マネジャー」という運用会社に転身を図ったわけです。Pensions & Investmentsの記事からは、業容は順調に拡大していたようですので、何か問題だったのか?このヒントになる記事が、日本の年金情報という年金向け業界紙に出ておりました。ラッセル社が運用を行っていたファンド・オブ・ヘッジファンドがサブプライム問題で運用が悪化し、閉鎖に追い込まれたというものです。同紙では「医者の不養生」などと書いており、業界での評判にも少なからず影響があったようです。確かに、そう面もあったかも知れません。運用機関を評価するだけのコンサルティング業と実際のファンドの運用では、真剣度合いが異なります。評価だけなら評論で済みますが、運用の場合、結果責任を負うわけです。医者の不養生というよりも、やるべきではない業務に手を広げてしまった経営判断のミスかもしれません。スポーツでも良いスカウトが過去に一流選手だったわけではありません。しかし、良い選手を発掘するスカウトも一流選手もどちらも必要です。きちんと線引きが出来てこそ、健全に業界が発展するのだと思います。

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