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2008年6月17日 (火)

第70話 「運用者によるファンドへの投資」

6月16日付のPensions & Investmentsによると、モーニングスターが米国での6000件のミューチアル・ファンドのデータベースでファンドを運用するポートフォリオマネジャーがそのファンドにと自己資金で投資しているかどうかの調査結果を発表しました。その結果、約半分のファンドに、そのファンドのポートフォリオマネジャーからの投資がなかったことが分かりました(正確には、米国株ファンドで47%、外国株ファンドで61%)。このデータは、数年前からSECの要請で公表する必要があるものです。モーニングスターは、この投資比率とパフォーマンスの関連について、現時点では調べていないが、将来的に調査したいとしています。ただ、コメントとして、自分のボーナス等がファンドの運用成績で決まる場合に、もしも、自分の投資資金が入っていると、運用成績を上げるために過度なリスクを取るようなことはないのではとも書かれています。興味深い調査だと思います。例えば、ヘッジファンドの場合、運用者の自己資金でのファンド投資は、ファンド選定の際の非常に重要なポイントになっています。自己の投資に自信があれば、顧客とともに、自身でファンドに投資するにが自然でしょう。しかし、ミューチュアルファンドのようにヘッジファンドほど、大きなリターンを狙わず、また、ヘッジファンドに比較してサラリーマン色の強い運用者は、自己資金を投じることが少ないのでしょう。いわんや、日本の投資信託で、何%のファンドに運用者の自己資金が入っているのでしょうか?おそらく、相当程度低いだろうと想像します。約半分どころではなく、4分の1、ないしは1桁なんてこともあってもおかしくありません。言われたから作る、そして運用するというのが、日本のサラリーマン運用者の性格ですから、そうなってしまうわけです。本当に自分の運用に自信があるかどうか、それは、自分でも投資しているという行為となって表れているかもしれません。今後の運用商品選定では、その点も評価ポイントとして、見てはいかがですか(日本では公表されてませんのでl、運用説明会などもしもあれば聞いてみて下さい。「自分でも買ってますか?」と。。

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