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2008年6月18日 (水)

第71話 「ファンダメンタル・インデックス」

6月17日付けのInvestment & Pension Europe (IPE)によると、パリで開かれた年金関係のコンファレンスでのパネルディスカッションで、時価ウェイト市場インデックスに代わるインデックスとして注目されている、例えば、ファンダメンタル・インデックスに対して、懐疑的な意見が述べられたとのことです。ここでいう市場インデックスとは、日本でいうとTOPIXのようなものです。TOPIXは、東証1部上場の全銘柄については、時価総額(時価単価×発行株式数)比率で加重平均した指数です。ファンダメンタル・インデックスを積極的に宣伝している人達は、こうした時価総額ベースのインデックスだと、株価が割高な株に多く投資し、逆に割安な株に少なく投資してしまっているという主張です。これでは、いつまでも割高株への傾斜配分となり、パフォーマンスを悪化させていると理由付けているわけです。そこで、時価総額ではなく、売上高とか利益の額等の複数の指標で、加重する比率を決めるファンダメンタル・インデックスが登場したわけです。このパネルディスカッションでは、ファンダメンタル・インデックスが市場インデックスよりも優れているとは言い難いという内容です。ファンダメンタル・インデックスの特徴として、いわゆる大型株が少なめになります。加えて、バリュー・バイアス(割安株傾向)、小型株バイアスの特徴が出やすくなります。こうなると、これはインデックスと名を語る一つの投資戦略と言えます。だから、インデックスという表現を使うと色々な議論を巻き起こしてしまいますが、ファンダメンタル戦略という言葉を使っていれば、こういう考え方も一部取り入れればいかがでしょうか?というトークで紹介できるわけです。営業上、インデックスという表現を使って方が、普遍的、一般的なイメージが出ますので、そうなったのでしょうが。いずれにせよ、このインデックスが恒常的に良いパフォーマンスを出すわけではありませんので、誤解の無いように。割安株投資の代替として、安価に投資できれば、意味があるかもしれません。。

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