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2008年6月22日 (日)

第75話 週末版 「セゾン投信と適正な運用報酬」

本日付の日経ヴェリタス58面の「運用者の流儀」という欄で、セゾン投信の社長のコメントとセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについて紹介されていました。このブログでもさわかみ投信関連のファンド・オブ・ファンズについて、愛のムチを与えてきましたが、セゾン投信もこのグループに属しています。しかし、今回は、記事にある同社社長のコメント「なぜ、他社の運用担当者は六本木の億ションに住んでいるのか?」「なぜ、彼らは億単位のボーナスをもらうのか?」に共感を持ちました。確かに、運用報酬の決まり方、特に、投信の運用報酬の決定方法は不透明です。普通、販売価格は、原価に利益を上乗せして決めます。しかし、投信の運用報酬に、明確な原価計算や利益率が決まっているでしょうか?答えは、ノーです。日本の投信の運用報酬は、1.5%前後が相場です。従って、過去の取引慣行に則り、決定しているだけです。加えて、残高が増えても報酬率は変わりません。例えば、グロソブは、、6兆円の資産があっても、変わらず1.25%の報酬を取っているわけです。すなわち700億円以上の売り上げを得ているわけです。加えて、この中身を見ると、運用を担当する運用機関の報酬率は資産残高に応じて逓減していますが、逆に販売会社の分が増え、グロソブの場合は、1.25%の内の大半が販売会社に支払われています。その結果、いくらになっても1.25%と運用報酬が変わらないわけです。他社も殆ど、同じ状況です。こうした金融機関の搾取により、先程の六本木に住んだり、億単位のボーナスに化けているわけです。私は、世界的な金融不況は長引くと考えており、こうした高コスト体質は早晩破綻すると考えています。今、運用機関は、改めて、原価を明確に把握し、適正な運用報酬に下げるべきだと思いますし、そうしたファンドしか、これからは売りにくくなると思います。また、こうした固定報酬を取ることで高いボーナスなどを払うのは妥当と思いませんが、運用結果に支払われる成果報酬はもっと取り入れられるべきと考えます。成果報酬で高いボーナスももらっても、それは正当な報酬と認められます。改革が進むのを期待します。

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