第84話 「早期リタイアなんて夢物語」
6月30日付けのGlobal Pensionsによると、ワシントンDCでのUrban Institute(都市学会?)でのパネルディスカッションで、米国のベビーブーマー世代は、より長く働き続けなければならないとの意見が論議されました。その原因は、ライフスタイルに対する考え方とか価値観とかいったポリシーが主因ではないとも主張されました。原因の一つとしては、確定給付年金から確定拠出年金(DC)に移ったことも、長くは働き続けなければいけない理由だそうです。米国でも高齢者の雇用は難しいようで、人々は、リタイヤしてボランティア活動などの別のこを行いたいと思っているが、金銭的な不安が高まっていると説明しています。そういえば、先週の土曜日の日経新聞に「1億円で早期リタイアしますか」といった内容の特集記事が出ていましたね。その中で比較されているのが、米国マイクロソフトのビルゲイツの早期リタイヤ。確かに、一般的なイメージでは、アメリカ人は若い時期から早期リタイヤしているような印象があります。しかし、一部の人の除けば、米国でもこういう状況に変わってきているのですね。日本でも、65歳までの雇用延長の動きが出ていますが、実際には難しいようです。以前、某大手自動車メーカーの方と話を聞いたとき、「60歳で定年で、その後60%ぐらいの年収で65歳まで働けるが、工場での勤務になる。本社で事務部門が、1日立ち仕事の工場で勤めることは実際には、難しい」とおっしゃっていました。年金で働く必要がなければ良いのですが、十分でもないし、こうした労働条件の悪化も大変だし、八方ふさがりです。早期リタイヤなんて、現代社会では、ありえないということでしょうか。ちょっと、暗くなりました。


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