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2008年7月 5日 (土)

第88話 「持続的成長投資について」

7月4日付け、Pensions & Investmentsによると、欧州の年金基金では、本来的にあるべき長期投資としてのいわゆる持続的成長投資のニーズに対して、運用機関やコンサルタントがそのニーズに応えられていないと述べています。これは、過去、このブログでも紹介しましたESG、環境、社会的、ガバナンスの3点に注目した投資のことを指しています。企業は、利益追求だけではなく、ESGの要素も重視しないと、持続的な成長を成し遂げることができないという考えに基づいて投資です。本来、こうした投資は、年金のように投資期間が長期に亘る投資家にとって重要な事項です。しかし、このニーズに応えるべき運用機関やコンサルタントが、より短期的なスパンでの企業収益への影響を重視していると批判(?)しています。この批判に、確かに考えさせられる点があります。ちょうど、タイミング的にも、洞爺湖サミットを控え、日本市場でも環境関連で恩恵を受ける銘柄など、取りざたされています。しかし、このトーンは、短期(今後1-3期程度)の収益見通しをベースとしているアナリストコメントをよく目にします。これは、通常の企業調査レポートなら当然のタイムスパンかもしれませんが、ESGとしては短すぎます。そもそも、ESGは収益向上よりも将来成長のブレに関するリスク低減効果により注目されるべきであるのに、株価材料としか見られていないのが、本末転倒であるのです。皆さんも、あまり環境での株価上昇に期待しすぎないで下さい。特に、運用報酬の高い環境ファンドなど買うに値しないと思ってますが。

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