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2008年8月19日 (火)

第132話 「マネーサプライが示す米国の将来」

8月19日付けの英国テレグラフ紙は、7月の米国マネーサプライのM3が過去最も縮小したと伝えています。金額ベースでは、7月単月で500億ドル(5兆円)の減少で、これは記録を取り出した1959年以降最悪の数字だそうです。過去3ヶ月ベースでも、年率2.1%の伸びとインフレ率よりも低く、実質ベースでマイナスの伸びとなっています。銀行貸出が減ってきているのが如実に見えてきます。いわゆる”マネタリスト”と呼ばれる経済学派は、M3は、資産価格動向の先行指数と言っているようです。大体6ヶ月先ぐらいと言っており、秋以降の株価た不動産価格が崩落すると主張しています。また、経験的には、1年後の経済成長と2年後のインフレ動向の先行指標でもあると主張しています。もちろん、完全に鵜呑みにすることもできません。どちらかというとM2を世間はよく見ており、M3は振れやすいという指摘もあります。しかし、クレジットクランチは、十分に日本でも経験しています。マネーサプライが全く増えないので、金利をゼロにまで下げ、量的緩和までしたわけです。昨夜、ファニーメイとフレディーマックへの公的資金投入と株価ゼロの予想から株価は急落しました。しかし、以前にも書きましたが、日本でもこれは長銀と日債銀で経験済みのことです。だから、驚くべきことでもありませんし、次に取られるFRBの政策も、日本の経験に照らして考えるべきです。そして、米国長期債利回りは、経験したことのない未知の領域にまで低下すると考える方が自然ではないでしょうか。

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