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2008年8月23日 (土)

第135話 「運用業界、不況下での人材移籍」

8月22日付けのPensions & Investmentsによると、ドイチェアセットマネジメントのグループ企業であるDWS Internationalから外国株式チームのポートフォリオマネジャーとアナリストのチームが、Victory Capital Managementに移籍したそうです。DWS Internationalは、投信の運用会社で、日本でドイチェアセットが設定している投信の多くも、DWS Internationalが運用指図しているファンドが多いはずです。そこの、外国株式チームが抜けてしまったのですから、DWSにとっては、痛手ではあります。しかし、私も、このブログで運用機関のリストラ話を取り上げてきましたが、一方で、こうした人材の移籍が活発化しています。今回のDWSのケースは、理由が発表されていませんが、一般論として考えられるのは、不況だからこそ、辞めやすいという点です。優秀なファンドマネジャーは、ある会社が好調の時は、当然、そこで優遇されているので、辞めようというインセンティブが湧きません。しかし、不況になると、会社の業績に応じるボーナスが下がり、外に可能性を求め始めます。また、優秀な人材を求めていたライバル会社には非常な好機到来となるわけです。次に、あまり表に出ませんが、世界的に運用機関のトップを探す”エグゼクティブ・サーチ”が非常に盛んだと最近知り合いから聞きました。すなわち、会社としてリストラを実施したが、同時に、会社全体の雰囲気を変えるため、例えば、CIOを代えるとか、COOを代えるとかの案件が増えているそうです。その水準まであとちょっとの人にとっては、大きなチャンスで、どこか別の会社でCIOをやれるかもしれないと、結構、業界(特に外人さんですけど)では話題になっています。”ピンチはチャンス”、まさしく、そんな状況でしょうか。運用業界での人の動きでは、Investment & Pensions Europe (IPE)に、毎週水曜日に記事が出ているので、参考にしています(欧州が中心のようですが)。

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