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2008年8月30日 (土)

第141話 「マイクロファイナンス」

8月28日付けのGlobal Pensionsによると、オランダの大手年金であるABPが、「マイクロファイナンス」に投資するプライベートエクイティ・ファンド(PE)に75百万ドル、初めて投資することになったとのことです。同プライベートエクイティ・ファンドは、スイスのブルー・オーチャード(Blue Orchard)社によって運用されます。同社は、マイクロファイナンスと資本市場の架け橋となることを会社のミッションとしています。さて、このマイクロファイナンスを皆さんはお聞きになったことはあるでしょうか?バンクラデュッシュのグラミン銀行については、ニュースで聞かれたことがあるかもしれません。マイクロファイナンス(小規模金融) とは、貧しい人々に小口の融資や貯蓄などのサービスを提供し、彼らが零細事業の運営に役立て、自立し、貧困から脱出することを目指す総合的な金融サービスを言います。主に”マイクロクレジット(小口金融)、”マイクロ預貯金”、”マイクロ保険”で構成されます。特に、マイクロクレジットの意義は大きく、こうした国々では、企業による雇用の機会が少ないでの、自営業が主な生計の手段となるわけですが、少しでも資金面での支えがあれば、貧困が脱出できる可能性が高まります。特に、女性の自立や地位の向上に役立っていると言われています。マイクロクレジットについては、貸し倒れが多いとの誤解を与えがちですが、実際の返済率は非常に高いようです。年金基金にとっては、マイクロファイナンス投資は、他の資産との相関がほとんどなく、また、SRI(社会的責任投資)の観点からも、投資対象として注目されつつあります。社会的にも意義が大きく、投資対象としても魅力的なマイクロファイナンス投資への関心は、今後、更に高まると考えられます。

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