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2008年9月 1日 (月)

第143話 「都合のいい予想」

9月1日付けのブルンバーグの記事によると、ロンドンの金融アナリストは、多くの場合、信用危機の影響を認識しようとしない「拒否」モードにあると、英紙フィナンシャルタイムズが伝えているそうです。すなわち、アナリストが引き続き企業業績は好調との見方示していて、アナリストが経済環境が悪化しているのに、追いついていないと皮肉っているわけです。まあ、確かに、客観的な予想なんて、ほとんど見たことがなく、好調な時には、アナリスト予想は慎重すぎて、逆に、不況の時は、アナリスト予想は楽観的すぎる傾向があります。そのため、ポジティブ・サプライズやネガティブ・サプライズで市場の変動性が余計に高まるわけです。特に、今回は、「金融不況」ですから、アナリストとしては自分のサラリーや職を守るためにも、景気が悪化するのを避けたいでしょう。言い換えれば、ポジション・トークですね。まあ、それはちょっと言いすぎとしても、予想というものは、都合のいいように人を導くためにあるのようにも思われます。これを書いている最中、福田総理大臣が辞任を発表しましたが、一部世論調査での麻生幹事長が国民的人気があるとの情報から、麻生総理大臣なら選挙に勝てると予想した人達がきっと政治家の中にはいるでしょう。しかし、この予想も、多分に恣意的な感じがします。少なくとも私の周辺に麻生さんを指示すると考えている人はいません。都合のいい予想をうっかり信じると失敗するような気がしますが。

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