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2008年9月20日 (土)

第159話 「セキュリティ・レンディングの自粛」

9月19日付けのGlobal Pensionsによると、世界各地の機関投資家の間で、一部金融銘柄に対するセキュリティ・レンディングを一時的に取り止める動きが広まっているそうです。例えば、英国の運用会社であるハーミーズ、米国のカルパース、オランダのAPG(ABP年金の運用会社)などです。昨今の金融市場の混乱に対する自主的な対策の一環で、投機的な空売りに協力するようなことを自粛したわけです。また、自身のポートフォリオの毀損さえ招いてしまうことを回避したわけです。現状のように、疑心暗鬼の異常なムードの中では、こうした規制ないしは自粛もやむを得ないとは思いますが、市場原理、または、効率的市場を訴えてきた機関投資家にとっては、矛盾に満ちた行動になってしまっています。空売りを規制することは、合理的な市場価格形成を阻害する可能性もあるわけです。加えて、金融銘柄だけに絞ることも、市場の歪みを自ら助長していることになるわけです。こうした行為は、おそらく短期的に終わるものと思われますが、こうでもしないと市場ひいては世界経済を壊すところまで来てしまったと納得するしかありません。それほど、今週は、歴史的な1週間だったのでしょう。

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