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2008年9月28日 (日)

第166話 「ブラジル投資は安全か?」

9月28日付けの日経ヴェリタス6面に、「投信13本 レアル安で急落」という記事が掲載されています。個人投資家の関心の高まりから、ブラジルに投資する株式ファンド、そして債券ファンドがぞくぞく登場しているとのことです。特に、UBSグローバルのブラジル・レアル債ファンドは、一時3000億円の資金を集めました。しかし、最近の金融市場の混乱から通貨レアルが急落し、全ての投信が1万円の基準価格を割っているようです。一方で、個人投資家に狼狽の動きはなく、引き続き資金流入も続いているとのことです。以前も述べましたが、こうした状況は妥当とは思えません。こうした新興国では、突然にマネーが逆流し、大手機関投資家による資金の引き上げが起こるリスクがあります。そうなったら終わりです。個人は逃げることはできません。過去1年でも、ベトナムなどでこうした状況を見てきています。そもそも、ブラジル投資は、供給者の論理、すなわち、変動性が高く、個人投資家にアピールしやすいと、販売会社と運用会社による思惑で設計されています。また、変動性が高いと、うまく投信の乗り換えを推奨できるというメリットもあるからです。こうした裏事情は、”個人投資家の貯蓄から投資”などといった大義名分とはかけ離れた世界で行っています。過去3年ぐらいで人気のあった投信だけで、もしもポートフォリオを作ったら、非常にいびつなポートフォリオになるでしょう。個人投資家もそうした点を踏まえて、投資を考えていただきたいものです。

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