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2008年9月29日 (月)

第167話 「ヘッジファンド受難」

日経ヴェリタス・オンラインの「スクランブル」という欄に、空売り規制やヘッジファンド悪玉論など、ヘッジファンド受難の時期にあるとのコラムがありました。特に、その内容がどうこうということではありませんが、どうも9月のヘッジファンドのパフォーマンスは、単月で過去最悪になりそうです。全体の状況はなかなか正確に把握困難ですが、一つの指標で、RBC(ロイヤル・バンク・オブ・カナダ)のヘッジファンド指数は、直近で9月単月約▲4%となっています。単月のドローダウンとしては、確かに歴史的水準です。投資家もこうした大きなドローダウンを経験すると、ヘッジファンド投資を再検討せざるをえなくなるでしょう。正直、ヘッジファンドに良いニュースはありません。空売り規制、証券化市場の崩壊、レバレッジポジションが取れない、為替キャリートレードへの逆風、コモディティの暴落、何をやっても儲かりませんと言っているようです。8月初めに、ある年金基金の常務理事からヘッジファンド投資をすべきかどうか相談され、年内様子を見た方が良いとアドバイスして良かったとホッとしています。そもそも、ITバブル崩壊以降、ヘッジファンド業界は機関化が進み、儲けのチャンスがどんどん消えていきました。その結果、証券化ポジションが増えたり、レバレッジ比率が高まったわけです。まず、機関投資家からの資金がある程度引き上げられ、消えるべきヘッジファンドが破綻し、再び、アービトラージ機会が創出されないと、ヘッジファンドが復活することはないと考えます。それまで、もう少し時間が必要です。しかし、来年以降、生き延びているヘッジファンドこそ、本当に良いヘッジファンドかもしれません。

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