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2008年10月 1日 (水)

第168話 「ゆうちょ銀行の憂鬱」

10月1日付けのブルンバーグ・ニュースによると、郵政民営化で「ゆうちょ銀行」がスタートしてから1年が経過し、当初は、住宅ローンやクレジットカード業務参入したことで、地銀などの民業を圧迫すると警戒されたが、貯金残高の減少も続いており、思ったほどではなかったと報じています。例えば、5月に始めた住宅ローンの残高は7月末で65億円とみずほ銀の0.1%未満にとどまっていることです。正直言って、タイミングが悪かったとしか言わざるをえないでしょう。この1年はサブプライム・ショックで普通の銀行でも厳しい経営状態で、突然、親方日の丸の銀行が入ってきても無理です。加えて、投信販売も相場の下落で、売れなくなってきており、収益源を失ってしまいました。そもそも、リスク商品の販売に不慣れな行員がこの市場の混乱で狼狽しないわけがありません。また、投信会社も、地方の郵便局でセミナーをするとコスト倒れになるので、外資系を中心にセミナー開催自体を見直す動きで出ています。確かに、地方まで行って、セミナー参加者2名ということも、よくあるそうです。ゆうちょ銀行だから、特別扱いするという状況ではないということです。最後に、総選挙が重しになっています。仮に、政権交代が起きれば、国民新党が主張する民営化見直しが行われるかもしれません。そのため、現在、ゆうちょ、かんぽともに、上層部が思考停止状態だと噂する人もいます。いずれにせよ、ゆうちょ銀行にとって、憂鬱が日がまだ当分続きそうです。

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