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2008年10月14日 (火)

第179話 「アイスランドの悲劇」

10月14日付けのブルンバーグニュースによると、アイスランドのレイキャビクのタクシー運転手、カール・カールソン氏(65)は今年、冬休みを取るのをやめたそうです。同氏の貯金は、6月以降で20%余り支払額が増加した自動車ローンに消えつつあるためとのことです。国内の政策金利が今年15.5%に上昇するなか、何千人ものアイスランド人が支払額を抑えるため、外貨建てでローンを組み、そして、通貨クローナがユーロやドル、円に対し急落し、事実上取引が停止されるなか、ローンを抱える人々は現在、支払額の急増に直面しているとのことです。しかし、アイスランドは、金融に力を入れ、こうした事態を招いたわけですが、個人の世界で、外貨でローンを組むようにことが日常で行われていたとは、驚きです。確かに、日本では、外貨での運用は日常で行われているわけで、その裏返しだと考えれば、そう不思議でもありませんが、運用するのと、借りるのでは、理解する方も相当、感じ方は違うとは思います。言い換えれば、それだけ、アイスランドにおいては、金融が生活に身近であったとも考えられ、尊敬する一面もあります。しかし、結局、そのリスクも正確に理解できていなかったことは、稚拙であり、国全体に問題があったと言わざるを得ません。金利の高い通貨は、長期的に弱いと考えるのは経済学上妥当だと信じられており、それを短期的な金利差選好で説明する一派によって、この相場は作られていたわけです。その巻き戻しが終わるまで、非合理なポジションは、苦しむことになります。今こそ、経済学の基礎を勉強すべきときです。私は、マンキューのマクロ経済学入門をお薦めします。

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