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2008年10月19日 (日)

第183話 「日経平均リンク債」

10月19日付けの日経ヴェリタス60面に、「株急落、リンク債元本割りも」という記事が掲載されています。これは、日経平均株価があらかじめ決まった水準(ノックイン価格)を下回らなければ、高い利率が得られるという債券のことです。リンク債は、発行時の日経平均より2~3割ほど低い水準にノックイン価格を設定することが多く、これを上回って推移すれば、年5%前後の利回りが得れるのですが、一度でも、この価格を下回ると債券の償還価格は、日経平均に連動する仕組みになっています。すでに、ノックインしたリンク債の残高は、1,500億円を超えており、更に株安が進むとノックインする債券も増えることになります。また、ノックイン価格を下回ると証券会社がヘッジで買い持ちしている先物を売らないといけないので、相場下げの要因になるとも指摘しています。しかし、こうした商品は、バブル経済の80年代終わりが登場しており、株価が堅調になると顔を出してくる商品です。そして、どの時も、悲惨な結果に甘んじた投資家が多く発生しています。歴史は繰り返すで、出ては消え、出ては消えを続けているわけです。オプションとして単純なプット売りの商品がどうしてこのようにゾンビのように出てくるのか、それは、やはり、日本の投資家の高金利志向と株式変動率に対する無知が引き起こしていると考えます。そうした売る側の証券や運用会社も、安定的に美味しい商品と位置づけているところに問題があります。もう生き返らないことを期待します。

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