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2008年11月 5日 (水)

第199話 「金融危機は収まったという評論」

11月5日付けのブルームバーグのニュースによると、5日のロンドン銀行間市場で、3カ月物ドル建て金利が過去最大の低下を示したものの、信用市場は依然としてきしんでいると報じています。3カ月物ドル建てロンドン銀行間取引金利(LIBOR)は2.51%に低下しましたが、10月10日は4.82%でした。それでもFF金利の誘導目標を151ベーシスポイント上回っており、現在の信用危機が2007年8月に始まる前の5年間の平均水準(22bp)に戻るには程遠い状態にあると述べています。10月には、世界の中央銀行が協調して、市場にドル流動性を無制限供給してきたことにより、Libor金利が低下し、確かに、一時の最悪の金融危機は収まったと言えます。しかし、最悪を脱しただけで、悪い状態に変わりはありません。しかし、最近の専門家と言われる人のコメントは、金融危機は収まったと、強気相場を誘発したいかのような評論をしています。これは、誤りだと言わざるを得ません。また、短期市場もそうですが、債券市場が死んだ状態が続いています。これは非常に深刻です。企業も政府機関も地方公共団体も、まともな金利で市場からの調達ができません。これは、債券での借り換えもストップさせますから、資金繰りに深刻な影響を与えます。オバマ大統領には期待したいですが、未だ、市場が瀕死の状態に変わりありません。過度な強気意見には要注意。

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