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2008年11月 6日 (木)

第200話 「農林中央金庫(2)」

11月6日付けの日経ネットニュースによると、農林中央金庫は6日、2008年9月中間期の経常利益(単独)が前年同期比86%減の200億円にとどまったようだと発表し、従来は3500億円としていた09年3月通期の経常利益予想も同71%減の1000億円に下方修正しました。先般予想したように、約1000億円の損失のうち810億円は債務担保証券(CDO)などの証券化商品で、株式の価格下落に伴う損失計上は約200億円に留まった。財務基盤を強化するために08年度中に農林系のグループ内から資本を調達する方針で、永久劣後ローン形式で3000億円程度の資本増強を実施する予定だそうです。しかし、この資本調達には疑問があります。農林系のグループとは、すなわち、農協や信連(場合によっては共済漣も含むかもしれませんが)です。農林中央金庫は、前回も書いたように、農協→信連→農中と預金を系統上部団体に上納させている銀行です。農中自身が預金集めをしているわけではなく、究極的には、全国の農協のお金を集めているだけです。その上部が苦しんでいるので、資本を出せとは、何か共食いの感じです。極端な言い方すれば、本社が厳しいから全国の支店に本社の株を買えというみたいなものです。これで本社の経営は安泰になったと誰が思うのでしょうか?公的資本注入問題で、理事長の高年収などが話題になって、絶対に公的資本はもらわないと宣言したものの、その結果が共食いでは、呆れる限りです。

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