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2008年11月22日 (土)

第213話 「それでも、ヘッジファンド・オブ・ファンズはダメ」

11月21日付けのブルームバーグ・ニュースが伝えるには、複数のヘッジファンドに投資するファンド・オブ・ファンズのヘッジ・インベストによると、ヘッジファンドの運用成績は向こう1年に2けた台のプラスとなる可能性があるとのことです。9億5300万ユーロ(約1140億円)を運用するヘッジ・インベストは、マクロ、株式ロングショート、転換社債裁定の戦略のファンドを有望視しています。同社のアレッサンドラ・マヌリ氏が20日、投資家向けの説明で明らかにし、為替相場の大幅な変動と質を無視した信用コストの設定が、収益機会を生むと説明しました。確かに、2000年初めに、ヘッジファンド業界の機関化が進み、大量の資金が流れ込んだことが、本来のヘッジファンドの収益源である市場のゆがみを無くしたことは事実です。それによって、ヘッジファンドは、レバレッジの道を選択したわけです。機関化した資金が最も使用したのが、ヘッジファンド・オブ・ファンズでした。しかし、昨今、大量の解約が出ており、業界の淘汰が進めば、再び、市場のゆがみが発生し、ヘッジファンドの投資機会が増えることになるでしょう。これは、多くの人が、常識として指摘しています。しかし、ここで忘れてはいけないことは、今までの常識が変わり、簡単いリスクマネーが入ってこなくなったことです。市場のゆがみとは、フェアバリューからの実際の価格の乖離を言うわけですが、このフェアバリューが、こうしたマネーの動きの変化から、変わる可能性があります。その結果、従来の経験や手法で、儲けられない可能性が出てくると私は考えます。また、ヘッジファンド・オブ・ファンズの構造上の問題点(急な大量の解約請求に対応できない)ことも、判明してしまい、資金はそう簡単には戻らないでしょう。仮に、ヘッジファンドに資金が戻るとすれば、シングル・ヘッジファンドとなるのが、次のステージだと考えます。

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