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2008年12月 8日 (月)

第224話 「ヘッジファンドはゴキブリ・ホイホイ?」

12月8日付けのブルームバーグ・ニュースのコラムによると、金融危機はヘッジファンド業界に大きな負担をもたらし、資金償還を制限したファンドの数は先週末までで約100本に達したと報じています。多くのヘッジファンドが、入ることはできるが、出ることができない金融界の「ゴキブリ取り」になりつつあると評しています。モルガン・スタンレーは償還請求がヘッジファンド業界全体の運用資産の 15-30%に上っているとみており、また、事態がいかに悪いかを示す驚きのニュースとして、ヘッジファンド業界の伝説的人物、ポール・チューダー・ジョーンズ氏のチューダー・インベストメントですら、100億ドル(約9300億円)規模の「BVIグローバル・ファンド」の償還を制限したことを挙げています。ヘッジファンド・オブ・ファンズの成績悪化と大量の解約請求で、悪いファンドが売れないことから、こうした良いファンドまで解約せざるを得なくなっているというのが、危機的状況を示しています。今や、売りが売りを呼ぶ状況であり、それを止めるためには、ヘッジファンドの解約制限しか方法がないとしています。これこそ、入ることができるが出れない、ゴキブリ・ホイホイ状態と揶揄される所以です。この事態が改善する兆しは見れません。投資家心理としては、償還請求が全て実行されるまで、新たなヘッジファンド投資を控えるでしょう。別のニュースでは、大手ヘッジファンドのシタデルが東京事務所を閉鎖し、従業員を解雇することを決定しました。ヘッジファンドに明日は無いということでしょうか。

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