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2008年12月12日 (金)

第227話 「5兆円の詐欺事件」

12月11日付けのブルームバーグ・ニュースによると、ヘッジファンドや銀行向けマーケットメーカー(値付け業者)、バーナード・マドフ証券投資会社の創業者バーナード・マドフ社長(70)が、500億ドル(約4兆6000億円)に上る詐欺を働いた罪で米連邦捜査局(FBI)に身柄を拘束されたそうです。米証券取引委員会(SEC)もこの日、マドフ社長が「顧客に対し、巨額のねずみ講まがいの詐欺を働いた」と主張する訴えを、マンハッタンの連邦地裁に起こしたことによります。バーナード・マドフ証券投資会社は1960年創業で、10月時点でナスダック市場で23番目に大きなマーケットメーカーでした。このマドフ氏は、ヘッジファンド運用会社も運営していました。このヘッジファンドは、なぜか、パフォーマンスが安定的に良かっただけに、業界では、何かあるのではないかと、疑われていたそうです。噂では、ヘッジファンドで買ってから、値付け業者として、顧客の発注を執行していたのでは(フロントランニング)との話もあります。しかし、いずれにせよ不適切に運営が行われていた可能性が高いので、このヘッジファンドへの投資は返金されない可能性があります。このヘッジファンドの入ったヘッジ・ファンド・オブ・ファンズ(フェアフィールドやトレモントなど)を日本の投資家も持っているとの話もあり、問題が日本に広がる可能性もあるわけです。しかし、ヘッジファンドは、パフォーマンス低迷により、資金流出が止まらない状況にあるわけですが、こんな事件が起きると更に投資資金が逃げることとなります。やはり、ヘッジファンドは、ブラックボックスで、何をしているか分からない存在です。加えて、悪い事をするファンドかどうかを事前に見極めることも非常に困難なのでしょう。一番良いのは、投資しないことになってしまいます。

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