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2008年12月14日 (日)

第229話 「著名ストラテジストは間違う?」

12月14日付け日経ヴェリタス26面のマーケットアイのコーナーで、ゴールドマン・サックスのシニア・インベストメント・ストラテジストであるアビー・コーエン氏が、米株価に対する楽観的見通しを載せています。内容的には、売り圧力も弱まっており、また、政策当局も歴史から学び適切な対応を取ることが期待されるので、来年には米国株価は回復基調に戻るというものです。私も、個人的には、このブログでも表明しているように、10月末で株価は買える水準まで下落したと認識しています。従って、この意見に真っ向から反対するものではありません。しかし、米国の著名なストラテジストの多くが非常に楽観的な立場を持ち続けていることに非常な違和感を感じます。彼らは、昨年のサブプライム問題が勃発した時から楽観的でした。私は、2007年7月にこれも著名なストラテジストであるバートン・ビックス氏の講演を聞く機会がありました。ここで、ある金融機関の方が、サブプライムのこと懸念していると質問したところ、それほど大きな問題ではないと、一蹴したことを覚えています。もちろん、同氏に限らず、多くの米国のストラテジスト、アナリストは楽観的でした。今回のコーエン氏のコメントも、政策当局が適切な対応を取るというのは、あまりに過大評価しすぎではないでしょうか?グローバル化が進み、または、金融市場が実物経済に比して肥大化した現在では、そう簡単に政策が効果的に利くとは思えません。やはり、相当な時間と、幸運(IT革命が起きたように)が伴わないといけません。この幸運が難物です。いつ、この幸運が現れるか?いくら著名なストラテジストにも、分からない話です。

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