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2008年12月15日 (月)

第230話 「クラブ・ディール」

先週金曜日に取り上げた詐欺事件、元ナスダックの会長であるマドフ氏のねずみ講問題、いくつかのメディアで、各金融機関の損失が発表されています。日本でも野村ホールディングが、275億円のエクスポージャーがあることを公表しました。そのほか、BNPパリバが3億5千万ユーロの損失、スペインのサンタンデール銀が顧客のポジションが23.3億ユーロだと公表しています。しかし、なぜ、こうした詐欺事件が発生したのでしょうか?これは、米国での「クラブ・ディール」が影響していると考えます。海外では、知り合い、仲間内でビジネスのやり取りをすることが多々あります。日本では、最近は、そうした知り合い同士のビジネスを敬遠する傾向がありますが、米国は逆です。一種の特権階級の思想が残っているのかもしれません。加えて、マドフ氏は、ナスダックの会長を務めた著名人です。彼が、一声かけただけで、資金は集まるでしょう、それも審査なしに。こうしたいい加減なことがまかり通るのが、米国資本主義の実体なわけです。確かに、あおぞら銀行に勤めている人から聞いたことがありますが、外人の役員が、突然、別の知り合いの外人から案件を取ってきた、日本人に「これを、やれ」と命令してくると言ってました。結果的に損になることがあったとのことですが、裏返せば、その知り合いの外人が儲けているということです。こうしたモラルハザードが起きる温床が、この「クラブ・ディール」なわけです。もう、米国型資本主義を真似る人はいなくなるでしょう。

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