« 第232話 「BNPパリバにも逆風がきた」 | トップページ | 第234話 「再びブラジル債券ファンド」 »

2008年12月20日 (土)

第233話 「原油相場とドルの価値」

12月18日付けのブルームバーグ・ニュースによると、スイスの調査会社ペトロマトリックスは、ドル相場の下落で投資家が原油の買いを再開し、原油相場が上昇する可能性があるとみているそうです。今日のチャートは、対ユーロのドル相場は今週に入って8%下げているにもかかわらず、4年ぶりの安値近辺にある原油先物相場が、ドル相場の下落に対し、依然として反応していないことを示しているとのことです。ペトロマトリックスが原油相場とドル相場の相関関係を算定した結果、原油相場の適正水準は89ドル近辺となっています。確かに、原油価格は、基軸通貨であるドル建てです。ドル安は産油国にとって、原油高が起きないと価値を維持できないわけです。一方、ドル高であれば、原油価格が下落しても価値は維持できることになります。言い換えれば、今年前半の原油高は、方向性としてドル安と合致したものでしたが、あまりにも原油価格の上昇幅が大きすぎ、ドル安のペースと乖離しすぎたと言えます。従って、現在の原油価格の調整が必ずしもドル安の動きと完全に相関していなくてもそれほど問題ではないと思います。また、世界的な需要の低迷と代替エネルギーの移行が進み、原油価格は構造的に下落基調であると考えます。ということは、程度はともあれ、ドルの価値の下支えの動きになるかもしれません。FRBのドルインデックスを見る限り、一時的に過去20年間のレンジの下限である80を切ったものの、その後は、回復し、その下限近辺を持ちこたえています。世界的に金利差もなくなっており、これ以上のドル安(これは、対円という意味ではなく、ドルインデックス)の可能性は低いのではないでしょうか。

« 第232話 「BNPパリバにも逆風がきた」 | トップページ | 第234話 「再びブラジル債券ファンド」 »

投資一般」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/512329/43473801

この記事へのトラックバック一覧です: 第233話 「原油相場とドルの価値」:

« 第232話 「BNPパリバにも逆風がきた」 | トップページ | 第234話 「再びブラジル債券ファンド」 »

最近のトラックバック

無料ブログはココログ