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2008年12月22日 (月)

第235話 「恐怖でなくなった恐怖指数」

12月22日付けのブルームバーグ・ニュースによると、米国株市場の投資家の間で、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)の人気が薄れてきているとのことです。S&P500種が月間ベースで17%下落して1987年の株価大暴落以来の大幅安となった10月、VIXは「買いシグナル」を出し、さらに11月20日以降も、S&P500種が18%上昇したにもかかわらず、VIXは44%急低下して弱気シグナルを出しているためです。18年前に導入されたVIXが米国株の予想指標としてファンドマネジャーの間で人気が高かったのは、S&P500種のレンジを84%の確率で正確に予想したほか、2002年に弱気相場終結のシグナルを出したためでしたが、今回は、大きく間違ったわけです。確かに、100年に1度と評される今回の金融混乱で、18年しか歴史の無い指標が当たり続けることは不可能だったのでしょう。このブログでも紹介したジム・ロジャースも恐怖指数と呼ばれるVIXを逆張り指標として使用していました。彼の書籍でも、40%台が3週間ぐらい続くと大底といったことを述べています。しかし、今回は、40%をはるかに超え、2ヶ月近く経ても、指数がかつての水準に戻らないわけです。18年の歴史、人の人生からすれば、それなりに長い期間ですが、マーケットの歴史からすれば、非常に短い期間だったわけです。恐怖指数は、その18年の生涯で、”恐怖”の看板を下ろさざるを得なくなりました。

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