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2009年2月 1日 (日)

第259話 「不況期の資格ブーム」

2月1日付けの日経ヴェリタス62、63面に資格取得に関する記事が掲載されています。ここでは、主に金融系の資格である証券アナリストやテクニカルアナリスト、そしてMBAの資格取得について紹介しています。不況期の今、資格があると転職に有利に働く場合があるようなニュアンスで書かれています。確かに、不況になり、雇用情勢が不透明になると資格ブームが起きます。TACなどの予備校にとっては、美味しい時期です。しかし、本当にこうした資格が転職等に有利に働くのでしょうか?たとえば、証券アナリスト。日本証券アナリスト協会のHPによると、昨年度の試験までの累計で2万7千人強の合格者を輩出しています。これは、運用会社等の金融会社に働くものにとって、持っていて当然の資格と言えます。逆に持っていない人は変わり者ぐらいの印象です。すると、採用にあたって、必要条件ではあるが、十分条件ではなくなります。次に、テクニカルアナリストはどうでしょうか?これは、相当にマニアック過ぎて、とても転職に有利とは言えません。最後に、MBAはどうでしょうか?これは、転職云々よりも、非常に高級な自分への投資という位置づけです。これによって、起業などへの下準備やネットワーク作りなど、いろいろと自分の価値を再認識する上で、意味のあるものでしょうが、すべては自分次第ということです。MBAを持っているから転職に有利という簡単なものではありません。結局、不況期の資格取得は、短期的なはっきりした目的(就職の条件になっているとか)以外、お勧めできません。資格は、好況時に、他の人よりも有利な条件を得るための材料であると思っています。今、それよりも、本来の仕事に時間を多く費やしたり、本を多く読むことで教養と将来を考える力をつけることが重要ではないでしょうか。

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