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2009年2月26日 (木)

第276話 「UBSかクレディ・スイスか」

2月26日付けのブルームバーグ・ニュースによると、スイスの銀行最大手UBSは26 日、前クレディ・スイス・グループ最高経営責任者(CEO)のオズワルド・グルーベル氏をCEOに指名したと発表しましたた。巨額損失と米国での法廷闘争で失われた信頼の回復を目指すとのことです。グルーベル氏は、2年にわたり赤字だったクレディ・スイスを黒字に復帰させ、07年にクレディ・スイスを去る前、04-06年の間に同行の利益を2倍にした実績を有しています。オズワルドCEOの下、UBSは更なる人員削減を行うとのことです。しかし、さすが、外資のトップ人事です。どこかで実績のあるCEOを、それが例え、ライバルであっても連れてくるのですから。しかし、クレディ・スイスも大した金融機関ではありません。現在は、大幅な赤字で危機に直面しています。オズワルドCEOが在籍していた時期は、非常に市場環境が良かった時期であり、この歴史的不況下で、果たして、人員削減だけでUBSを立て直せるものでしょうか。そもそも、アイスランドほどではありませんが、スイスという国家規模に比して、非常に大きな金融機関であれUBSとクレディ・スイスが2行、必要なのでしょうか。言い換えれば、存続できるのでしょうか。世界規模で競い合うというのも、金融業界で起きているパラダイム・シフトで怪しくなってきた理屈です。スイスの金融機関の大きな歴史的曲がり角が来ていると考えます。オズワルドCEOは、そうした歴史的転換点で、徳川慶喜のような存在になるかもしれません。

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