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2009年3月 8日 (日)

第282話 「根拠なき悲観」

3月8日付け日経ヴェリタス54面の市場温度計に、「ちらつく根拠なき悲観の芽」というコメントが掲載されています。クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場で、GEのCDSの保証料率がロシアを上回ったことを例示しています。すなわち、市場は、GEの支払い能力は、ロシアより下だと言っているのが、根拠なき悲観に陥っている動きではないかと指摘しています。確かに、こうした話は多く聞きます。たとえば、年金運用業界の方と話した時、最近、年金では、「分散投資が利かなくなった」などの話題が絶えないとのことです。ここ1~2年、殆どすべての資産のリターンがマイナスだったので、分散投資しても意味なかったということです。これも根拠なき悲観です。人は、最近に起きたことに影響を大きく受ける傾向にあります。GMを始め、米国製造業の悪化を見て、GEがロシアより悪く見える、最近同時にマイナスリターンなので、分散は利かないなど、非常に短い期間だけの事象で判断を下す、これは心理状態としては理解しますが、非常に危険な考え方です。セリング・クライマックスとは、そうした根拠なき悲観がほぼ全体に広がったときに、起こる事態です。しかし、金融でも非常にマーケットに近い人にとっては、相当に根拠なき悲観は広まっていますが、前回も書きましたが、まだ、全体とは言い切れない状態です。もう少し時間が必要かもしれません。

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