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2009年3月10日 (火)

第284話 「金融庁の豹変」

3月10日付けのブルームバーグ・ニュースによると、金融庁は10日、大手行などに貸し渋りや貸しはがしの実態を検証する集中検査を4月から6月にかけて実施すると発表しました。金融混乱の深刻化で資金繰りが悪化した企業に必要な資金を供給できるよう政府として促す意向です。この3月末の状況も検査対象とするため、年度内の効果が期待できるとみているようです。 中小企業向けに加え、社債やCPの発行が難しくなっている中堅・大手企業への融資が適切に行われているかなどを検証し、検査の結果、著しく悪質な場合は行政処分を発動するそうです。しかし、驚くべき豹変です。ちょっと前まで、厳しい監視をし、特に、不動産ファンドやノンバンクへの貸し出しを徹底的にチェックし、銀行に貸し出しを実質的に制限させていたのは、金融庁検査です。加えて、理不尽な検査も横行していて、ある地銀の担当者から聞いた話では、J-REITに投資すると、「あなたは、投資していビルをちゃんと見に行ったのか?」ということを平気で言ったそうです。金融庁検査は、一種の実績評価になっていて、どれだけ指摘してきたかの数を評価されるとのことです。その結果、こうした言い掛かり検査が登場したと思います。「官製不況」という言葉がありますが、金融庁検査も、金融不況を起こしたひとつの大きな原因ではないでしょうか。それが、突然、「貸せ、貸せ」というのも、可笑しな話です。そのうち、「貸すな、貸すな」と変わりそうで、銀行も本当に信じてよいか、判断に迷っていると思います。恐るべし、官製不況。

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