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2009年3月23日 (月)

第291話 「金融株の底入れ」

3月23日付けのブルームバーグ・ニュースによると、米社債市場で銀行破たん懸念が強まりつつあることから、今月の米金融株の過去最大の上昇が危うくなっているとのことです。すなわち、 S&P500種金融株指数は6日の17年ぶり安値から最大54%上昇したものの、メリルリンチ指数によると同金融銘柄の社債の米国債に対する利回りスプレッドは8.55ポイントと、過去13年で最大の水準となっているというのです。金融株の急騰にもかかわらずスプレッドは拡大したことが、更なる株式市場の下落を示唆するのか?、それとも逆に底入れを意味するのか、議論が分かれているようです。さあ、どっちに一票を入れるか?私は、希望的観測も含めて、底入れサインと考えます。社債市場は現在完全に死んでいます。相対で取引される社債は、投資銀行なのがある程度自社でのポジションを持たないと流動性を維持できません。しかし、現在、そうしたポジションは非常に限定的ですし、デリバティブを使ったヘッジ手段の活用も容易ではありません。結果として、仮に、金融セクターが回復してきたとしても、流動性の高い株式市場から回復することは道理だと考えます。今晩、ガイトナー財務長官が、バットバンクの具体的な内容を示すそうです。発表後、また、失望売りが出るとの見方をする人もいますが、遮二無二に対応する米国政府の政策に前向きな反応が出てもおかしくない時期です。

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