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2009年3月29日 (日)

第294話 「CTAファンド」

3月29日付け日経ヴェリタス59面に、「CTAファンド、富裕層が関心」という記事が掲載されています。主に先物市場に投資するCTA運用を組み入れた投資信託の設定が相次いでいるようです。3月には大和証券と三菱UFJ証券がそれぞれ募集した他、4月には岡三アセットマネジメントが設定するとのこと。先物市場での売りと買いを組み合わせた投資手法を採用するCTAは、下げ局面で底堅さを発揮し、資産分散の一つとして富裕層を中心に関心を呼んでいるとのコメントです。このCTAファンドは、商品先物で運用するようなイメージがあります。しかし、実際には、商品先物だけではなく、株式、債券、通貨などの先物も使用することから、ヘッジファンドのマクロ運用とあまり大差がありません。あえて、言えば、CTAファンドは、順張り的な運用が主流です。上げ相場や下げ相場の流れに乗ることで、どんな時でも高いリターンを達成するという目標です。ここでは、富裕層向け商品が取り上げられていますが、最近では、年金基金も多く、CTAファンドに投資しています。やはり、ほとんどの商品がマイナスだったことから、過去プラスの運用実績を残したこのファンドに飛びついているわけです。しかし、年金の世界でのジンクスがあります。それは、「年金が投資し始めたら、終わりに近い」というものです。順張りで運用商品を選ぶと良かった時期の最後をつかんでしまうという意味で、年金は何度も経験してきたわけです。従って、CTAファンドもそうした状況になるかもしれません。実際、CTAファンドは、市場の変動性に投資するものだ(”ボラティリティの買い”)と言い換えられますので、現在、市場変動性が収束過程にある中、普通のリターンになってしまうかもしれません。先が長くないかもしれないので、期間限定で投資するのであれば、お勧めです。

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