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2009年4月15日 (水)

第304話 「オルタナティブ投資の復権」

4月14日付けのPensions & Investments誌によると、石油メジャーのロイヤルダッチ・シェルの年金基金は、上場株の投資比率を下げ、債券とオルタナティブの比率を上げることにしました。約2兆5千億円の資産を有する年金基金ですが、これまでの株安で積立不足が悪化し、積立比率は85%まで落ち込みました。これを2011年までに105%まで回復させる計画を立て、その結果、上場株を55%から45%まで引き下げ、債券を30%から35%まで引き上げ、オルタナティブを15%から20%にまで引き上げるわけです。こうした変更は、日本の年金基金でも聞こえてきます。最近、訪問したある自動車メーカーの年金も債券とヘッジファンドの比率を高めるとのことでした。しかし、今回の金融危機により、世界中でオルタナティブ投資を減らす動きがありました。ヘッジファンドは、記録的な流出となっていますし、プライベート・エクイティ投資もなかなかお金が集まらない状態です。その中で、こうしたシェルなど年金基金の行動は、「やはり株よりはオルタナティブ」という考え方をサポートするものです。昨年までの減少一方から、オルタナティブ復権の予兆が見られます。

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