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2009年4月24日 (金)

第310話 「日本での金融ビジネスの採算性」

4月24日付けのブルームバーグ・ニュースによると、欧州の大手金融機関である英HSBCホールディングスは、日本の株式部門、株式調査部門を閉鎖し、調査部門に関しては、一部を香港へシフトさせる意向だと、HSBC証券東京支店の広報担当、ポール・アレン氏が24日朝、ブルームバーグ・ニュースの電話取材に対して答えたそうです。コアパシフィック山一インターナショナル(京華山一国際)のアナリスト、リー・ユクケイ氏は「HSBCグループが再び新興国市場の業務に集中することを意味している。先進国である日本の成長ポテンシャルはほとんどないため、彼らのビジネス戦略には適さない」との見方を示しました。このアナリストのコメントは、的を得ていると思います。日本での金融ビジネスの採算性は非常に悪化していると考えられます。もちろん、今に始まった話ではなく、ここ数年、ずっとあった話です。しかし、日本の機関投資家ビジネスの落ち込みをヘッジファンドが補っていたので、こうした日本株式ビジネスは成り立っていましたが、ヘッジファンドも衰退し、結局、儲けるネタがなくなってしまったわけです。加えて、賃料などのコストも、引き続き高いままですし、外人にとっては英語でビジネスのできない都合の悪い国であることは明白です。経済成長も、ビジネスも、金融の中核は、新興国へと向かい、日本の金融空洞化は益々進展するリスクが高まってきたと思われます。

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