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2009年4月25日 (土)

第311話 「フィデリティの遺伝子」

4月23日付けのPensions & Investments誌によると、フィデリティの投信部門である"Fidelity Management & Research"のヘッドに、ブライアン・ホーガン氏が就任するそうです。同氏は、昨年4月に退職したウォルター・ドノバン氏の後任です。今日は、このブライアン氏の話ではなく、前任のドノバン氏の話です。このドノバン氏、フィデリティを退職し、同じく、大手運用会社のパトナム社にCIO(最高運用責任者)として入社しました。パトナム社は、元々、チーム運用を指向していましたが、ドノバン氏が入社したことで、180度変わってしまいました。フィデリティはご存知のように、スター・プレーヤー方式と呼ばれる個人に運用権限を与える運用会社です。一方、チーム運用は、プロセスを重視し、同じ運用判断が将来に亘って可能になる(再現性)を目指します。ドノバン氏は、チーム運用のパトナムで、フィデリティのスター・プレーヤー方式を導入しました。これには、顧客やコンサルタントが大きく反発し、パトナム社の業界での評判は大きく落ち込んでしまいました。フィデリティ出身者は、業界他社に多く転職しています。それは運用者であったり、営業担当者であったり。しかし、”株屋”の色彩が強い同社の遺伝子は、他社には合わないことも多く、内部混乱が起きているケースも散見されます。いい意味でも、悪い意味でも、フィデリティの遺伝子は、強力なのかもしれません。

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