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2009年4月30日 (木)

第314話 「変わる年金運用」

4月29日付けのGlobal Pensions誌によると、英国のバークシャー州年金は、10の新しい運用機関を採用し、投資の分散化を図るそうです。方針としては、広範でかつグローバルなポートフォリオに変更していくことです。具体的には、今まで株式比率が70%だったものを、32.5%まで半分以下に引き下げ、債券、コモディティ、インフラファンドなどのオルタナティブ投資を引き上げました。また、32.5%の株式においても、上場株式は22.5%に抑え、10%はプライベートエクイティに配分しています。しかし、この改革、大きなものだと感じます。そもそも、英国年金での株式への配分は歴史的に非常に高いものでした。その昔に、悪性インフレに襲われた英国では、インフレ調整後の実質リターンを達成できるのは、債券ではなく、株式だと信じられてきました。その国で、株式の比率がこれほど大幅に下がったことは、歴史的な出来事だと考えます。すなわち、今回の世界的なデフレによって、株式投資に対する考え方は、大きく変わってしまったと理解すべきだということです。これからは、より分散されたポートフォリオこそ、求められる姿なわけです。しかし、これが世界的な傾向とするなら、株式市場にとってはマイナスですし、市場の厚みが不十分なコモディティにとっては、引き続き上昇傾向が続くことを示唆しているかもしれません。今後の戦略を考える上で、重要なニュースだと考えます。

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