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2009年6月 1日 (月)

第331話 「GM破綻と堅調な株式市場」

6月1日付けのブルームバーグ・ニュースによると、米ゼネラル・モーターズ(GM)は1日、連邦破産法に基づく会社更生手続きの適用を申請しました。77年間維持していた世界最大の自動車メーカーとしての地位を昨年失ったGMは、21世紀の世界市場で競争できる企業に生まれ変わることを目指し、新生GMと旧GMに分離され、再生を目指すことになります。一方、世界の株式市場は、当面の不安材料がなくなったことで、上昇しています。特に、中国、香港市場は、約4%の上昇を記録しました。確かに、市場は安堵感に包まれています。こういう時は、あまり、逆張りの戦略を取らない方が無難です。一方、冷静に考えてみましょう。例えば、日本の株価は、3月末に比して、18%程度上昇しています。株価は利益成長を反映すると考えた場合、確かに、鉱工業生産の改善傾向、経済対策、アジア新興経済の成長など、サポート要因はありますが、超楽観的な利益の回復は期待しにくいでしょう。株価同様に20%程度の利益成長が期待できるかどうかは、昨年50%ぐらい落ち込む前の水準からすれば、10%程度の戻りですので、十分にありうると考えますが、これ以上は、現時点では、行き過ぎと考えざるを得ません。従って、現在の株価は、今年度末に近いターゲット水準ではないでしょうか。言い換えれば、上値は大きくないと考えた方が良いと考えます。もちろん、短期的な動きは、こうした予想を超える場合もありますが。

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